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無痛治療について

無痛治療について

公認専門医とは?

日本の厚生労働省が認めた公認専門医。認定されるには、勉強と研修、症例数を重ねる必要があり、救急病院で3年以上経験を積まないと試験を受けられません。歯科医の中で公認専門医に認定されているのは、10万人中1000人、その中で麻酔認定医をもつ先生は600人もいないのが現状です。

INTERVIEW :
院長 医学博士/日本歯周病学会 専門医

西村 紳二郎

患者さん一人ひとりと向き合い、
人間力で痛みのない治療をする。
私はそこから、逃げません。

Q.

10万人を超える歯科医師の中で、麻酔認定医をもつ歯科医は1割以下、600人程度と聞きます。西村先生は麻酔認定医を持った歯科医ですが、持たない歯科医との違いを教えてください。

A.
(西村)

まず麻酔の技術力が違います。必要な箇所だけに必要な量の麻酔を打つ技術があるので、痛みは軽減できるでしょう。そもそも麻酔はたくさん使えばいいものではなく、神経を麻痺させる劇薬なので当然少ないほうがいいのです。麻酔認定医は歯科医が使う麻酔量の半分から3分の2程度で済むため、術後はさっと麻酔から覚めて食事もできるような、患者さんに合った麻酔の適量を判断できます。

Q.

麻酔の技術力次第で、無痛治療ができるのでしょうか?

A.
(西村)

治療における痛みというのは、歯科医と患者さんとの信頼関係によって軽減したり増幅したりするものです。歯科医を信頼でき、治療に安心感があれば痛みは和らぐもの。いくら麻酔認定医を持っていて技術力が高かったとしても、口をグイッと開けられたり、機械でガチャガチャされたりと、雑な治療を受けてしまうと不安になりますよね? すると、その不安な感情が痛みという名の拒絶反応に変わり、痛くなくても痛いと思ってしまうのです。無痛治療は、歯科医に人間力と経験値があってこそ成り立つもの。どんな状況でも患者さんには平常心で対応し、何を訴えているかをしっかりと聞く。そうして信頼関係を築けば、痛みは軽減できるのです。だから私はあまり器具を使わず、自分の指を使った安心感を醸成する癒しの治療を行っています。

Q.

人間力あってこその技術力ということなのですね。その考え方が浸透すれば、どのクリニックに行っても痛くない治療を受けられそうですね。

A.
(西村)

それはなかなか難しいでしょうね。というのも、歯科業界は、保険点数制度というルールがあるため、開業して1年目でも20年目でも治療費に差が無いのです。だから、患者さんをいかに多く呼び込むか、保険適応外の自費治療をいかに多く受けてもらうか、という質よりも量に意識が向いた歯科医が増えてしまうのが現状で、患者さん不在の歯科治療になりつつあるのです。 大切なのは、工場のように次から次へと患者さんを回すのではなく、ひとりの患者さんをじっくり診て最適な治療をすること。そういう考えの歯科医が増えたら、それこそ痛くない治療ができるクリニックは増えるでしょう。患者さんのことを思ってさらなる医療知識の工場と技術の研さんをして一生懸命に治療しようとしている歯科医は、日本に一握りしかいないと思いますよ。

Q.

たしかに、お金を稼ぐというビジネス視点で捉えると、質より量にシフトするのかもしれませんね。その場合、きちんと治してもらえるのかが不安です。

A.
(西村)

歯科医には、稼ぎたい人と、人のために何かをしたいと思う人がいて、後者の先生は全体の2割くらいだと思います。残念なことですが、勉強会や学会で顔を合わす先生はいつも同じです。どの職業も同じだと思いますが、歯科医の仕事も一生勉強で、自分の施した治療に対する検証をしなければ、本当に良い治療などできません。だから質より量にシフトすると良い治療はできないでしょう。 たとえば、保険点数をより多く稼ぐために、歯科医の多くは少しでも黒い歯があれば削ります。黒いからといって虫歯とは限りませんが、歯を削って埋めないと保険点数が得られないから削る。また、稼ぐために自費治療であるホワイトニングやインプラントを勧める歯科医もいるでしょう。しかし、ホワイトニングは歯の表面を溶かして日焼けさせているので、歯が柔らかい方の場合はきちんとエナメルのケアをしていないと、逆にどんどん汚れがついてしまいます。インプラントも、技術力が伴っていないと命を落とす大事故につながる可能性があるのです。「人のために何かをしたい」と思っている歯科医なら、患者さん一人ひとりの状態に合わせて適切な治療をするため、むやみに削ることも、間違った自費治療を勧めることもありません。

Q.

最近、無痛治療として電動麻酔を導入している歯科医院を多く見ますが、痛みは軽減できるのでしょうか?

A.
(西村)

麻酔は骨と骨膜の間に麻酔薬を注射します。そもそも骨と骨膜はくっついているので、そこに急激に圧を加えると痛みを感じるのですが、電動麻酔は一定の圧で麻酔を打っていく機械なので、痛みは軽減できると思います。ただ、それを使う歯科医が、麻酔を打つ場所をきちんと理解していないと意味がありません。すなわち、電動麻酔を導入したからといって、無痛治療であるとは一概には言えないのです。打つ場所と麻酔の量、そして何より歯科医への信頼があって、はじめて痛くない治療ができるでしょう。

Q.

そもそも無痛治療はあり得るのでしょうか?

A.
(西村)

歯科医が人間力を鍛えなければ、存在しないでしょう。人のために何かをしてあげるという気持ちがない限り、何を使っても痛みを軽減はできません。治療費はお布施だと考え、どんなに忙しくても患者さんと向き合わないといけません。保険治療だ、自費治療だ、と患者さんを区別していたら本末転倒。もちろん、日々患者さんと向き合うのは大変ですし、クレームをもらうこともあります。そのなかで、「より満足してもらうにはどうすればいいか」を考えて自身を磨かない限り、無痛治療には近づけないでしょう。

Q.

患者の立場からすると、西村先生のような先生が増えるとうれしいのですが、先生は分院展開しないお考えですか?

A.
(西村)

私は目の届く範囲で最大限の仕事をしたいから、分院展開するつもりはありません。せっかく来てくれる患者さんには、私の責任で対応したいのです。何かあれば、すべて私が責任を取りたい。納得のいく仕事をさせてもらうためにも絶対に手を抜かないですし、そういう歯医者でありたいと常に思っています。だから、一日の患者さんリストを見て、前回少しでも納得していない患者さんがいたら、どうすべきかを考えます。それがたとえ昼休みや寝る時間を大きく削ったとしても、人のために自分ができることをするのが楽しいと思えるので、苦にならないですし、嫌だと思うこともありません。もちろん、人間なので相性のあわない患者さんもいます。でも私は院長ですから、最後まできちんと診て、患者さんには気持ちよく笑顔で帰ってもらうようにしています。

Q.

それだけ毎日真剣に取り組んでいると、ときに逃げたくなることはありませんか?

A.
(西村)

正直、逃げたくなることはたくさんありますよ、だけど私は決して逃げません。クレームを受けたら、まず私が矢面に立って、不快な思いをさせてしまったことに対して謝ります。そのうえで、もう一度チャンスをもらう。治療が失敗していなかったとしても、無料でやり直しています。クレームを言ってくるということは、私に対して何かを期待しているということです。本当に嫌だったら予約をキャンセルして他のクリニックに行くはずなので、何を求めているのかを聞き出して、対応することが大切だと思っています。患者さんは自分の鏡ですから、笑顔で帰ってもらえるように自分が努力すべきなのです。クレームを受けたら謝るという筋を通し、その上でチャンスをもらう。チャンスをもらえたら、次はその人を感動させられるかもしれません。そうして築く人間関係が、歯科医療に最も重要だと考えています。 患者さんとは長いお付き合いですし、信頼関係さえできれば、歯科医は歯科医療を通して人の人生を変えることができます。麻酔医のときは、病気を治すことが全てだと思っていましたが、歯科医になったことで考え方が変わりました。この先生と関わってよかった、考え方を聞いてよかったと思ってもらえるような人間関係の構築を心がけるようになってからは、患者さんの人生観が変わっていくのが見えるようになりました。 歯科医は基本的にサービス業ではないので、ある程度の威厳をもって患者さんと対等に向き合うことが大切です。威厳をもつためには、たくさんの失敗を経て人間力を磨くことが必要でしょう。日々自分のやったことを振り返ってまとめる。うまくいかなかったときは何が原因かを調べて反省する。術前術後の様子をすべて写真で残し、きちんと処置をするための技術力を磨く。それが、歯科医に求められる姿勢だと思っています。

Q.

最後に、西村先生のフィロソフィーを教えてください。

A.
(西村)

患者さんに満足してもらうことはもちろん、来院した瞬間から人生が変わるクリニックでありたいと思っています。私と出会ったことで良い人生に変わるような、一緒に人生の勝ち組になれるようなクリニック作りを目指しています。私自身、今歯医者をやらせてもらっていること、患者さんに来てもらっていること、その結果、自分もご飯を食べられていることに感謝して、生きることに対する活力を与えられるクリニックにしたいですね。 また、歯科医として次の世代に良い考えや技術を継承するのも私の使命だと思っています。歯を治すというのは、明日を生きるための行為です。良い治療をするためには、人間力が必要で、世の中に対して道理を通し、人が生きるための原理原則(人間として何が正しいか、困っている人がいれば助けてあげるという心遣い)に従って判断することが必要だと思います。そして、道徳観、倫理観をもって治療する。いかに痛くなく、不快感を与えずにできるかは、人間力にかかっていると言っても過言ではありません。そういったことを、次世代を担う先生方に伝えていきたいと思っています。

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