歯科医に必要なのは 技術力と知識、そして人間力
歯科医にとって大切なのは、日々知識や技術を研鑽し、経験を積み重ねながら治療技術の向上と人間力を高めていくことだ。
商売として医療行為を行うのではなく、患者に喜んでもらえて、生きていく上での豊かさを与えられるような医療行為をすることだと西村氏は言う。
世間(患者さん)は正しいと思います。
患者さんに対する気持ちは空間を通して伝わります。
だから勉強を重ねるための、いわゆる下積み時代というのは必要なんでよね。患者さんに信頼してもらい満足していただくのは学校を卒業したばかりの経験値の少ない歯科医だと中々難しいものです。
診療をおこなうためには、技術力や知識、人間力が必要ですが、それを20代のうちに全て身に付けるのは難しいでしょう。患者さんはちゃんとわかっていますよ。(西村)
また、インプラントを語る上で外せないのが「倫理観」「道徳観」だ。 保険適用外の自費診療となるため、開業医にとってはお金を稼ぐチャンス。 技術力が足りていなくても「インプラントを導入して稼ごう」という医学と良心からかけ離れた考えが浮かびやすくなってしまうのだ。医療で頂く報酬は『お布施』だと西村氏は言う。
自分たちが生きていくためにはお金も重要ですが、それよりももっと大切なことがあると思うのです。私はそれを大切にしたい。道徳観を持ち、人間性の幅を広げることが歯科医に必要なことだと思っています。(西村)
歯科業界に限ったことではないが、何か結果を求めようと思えば、それに見合う努力が必要だ。努力が見合っていないのにも関わらず結果を求めすぎていては失敗につながってしまうことは想像できるだろう。インプラントも技術力の高い歯科医からトレーニングを受け、学びながら実践していかなければ、失敗につながる。1日のセミナーを受けただけでは、到底良い結果は出ない。
西村氏はそうした自らの経験や知識、考え方を啓蒙するために勉強会を開催している。そのため、彼の周りには、歯科医院のあり方や考え方に疑問を持った歯科医や、技術を身につけたい歯科医が集まってくる。手術を行う際にも、若い歯科医たちに実際の現場で説明をしながら指導しているそうだ。実は、このように実際の現場を見て技術を磨くというステップが日本には少ないと言う。
歯科診療は見よう見まねで出来るようになるものではありません。しっかりと学び、経験を積み重ねることが大切なのです。もちろん人間ですから得手不得手もありますし、器用不器用という問題もあります。 職人仕事と言っても良いでしょう。誰もが同じように出来るわけではないので、難しい手術が必要な場合は、それを得意とする歯科医に任せるという選択も、ひとつのスキルなのです。(西村)
今、こうした考え方を継承しようとする若い歯科医が増えている。
彼らが集まれば、ぶれない筋の通った正しい歯科診療が浸透することになるだろう。
そうすれば、きっと知識も技術力も人間性も上がっていくはずだ。
患者に感謝され、感動してもらうためにはどうしたら良いか、それを考える歯科医が増えていくのだろう。
絶対に手を抜かずに、患者さんの立場にたって治療をすることと、技術力を上げて人間性を磨くこと。それを私は啓蒙しています。(西村)
良いものを次の世代に渡していくために。自分を含め長年経験を積んできた歯科医師が正しく伝え、正しい歯科医療を行える環境をつくっていきたいと西村氏は語ってくれた。
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